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原風景という風景

 言葉からは「懐かしさ」や「故郷」を感じ、おそらくその感覚は、体験を伴った遠い記憶と共に沸き起こる方が多いのではないかとも思います。そして、なんだかほっとするような、安心するような感覚を持たれる方もいらっしゃると思います。

 そんな原風景を私達はそれぞれの人の「原点」が育っていく「原体験」の環境、そしてその記憶ではないかと考えています。

原点と原体験そして原風景

 それぞれの人の「原点」ともいえる自分らしさ(アイデンティティ)は、子ども時代からの長期記憶が何層にも積み重なって形成されていくといわれています。そしてその長期記憶は、心が大きく動いた体験や、感覚を伴った体験によって、つまり「原体験」によって記憶されるといわれています。

 その「原体験」、どんな環境で体験する機会が多いかと考えると、やはり外や自然、そして自発的に遊んだり、活動したりできる環境で体験することが多いといえます。なぜなら、外や自然環境には人が本能的に心地よさを感じ、興味関心を持つものが沢山あるからです。そして、その心地よさと興味関心が、「自発的な行動」のきっかけとなり、「原体験」につながっていきます。

原体験の環境を取り戻す

 ですが、現代の社会はこの原体験ができる身近な環境が非常に少なくなっています。外や自然での体験はもはや日常体験ではなくなりつつあり、特別な体験になりつつあります。もちろん特別な体験として外や自然での体験も貴重なものだと思いますが、 私達は、日常生活の中で原体験の環境を取り戻したいと考えています。それは単に身近な場所に外・自然の空間をつくるだけでなく、そこで巻き起こる様々な自発的な体験が大切だと沢山の人が共感でき、それが必要とされる地域的・社会的な意識を一緒につくっていくことだと考え事業活動を行っていきます。

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